スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --:--

伸びやかに

'08 4 23  Hakuju Hall  米良美一 谷川俊太郎を歌う

去年、八ヶ岳音楽堂で開催されたプログラム、ということで期待して行ったコンサートです。 Hakuju Hall はこじんまりとした佇まいで、私達をむかえてくれました。入場時間まで一階のロビーで待ちましたが、聴こえてきたBGMが「オンブラマイフ」もちろん米良さん本人のものです。 Hakuju Hall ならではでしょうか。今回こんなに歌詞をのせたのは、歌詞抜きでは楽しさが伝わらないから。谷川さんの詩の世界と武満さんの音楽と、米良さんの歌の世界が一体となって、繰り広げられたそれはもう”芸術”です。

はくしゃくふじん
武満ソング
↑試聴できます
舞台の中央左にピアノ、真ん中に「楽譜台」ジャスミンのようなつる性の葉がからませてあります。右側には俊太郎さん用のいすと「楽譜台」谷川さん父子が登場、おそろいの白い長めの「インドの人」が着るような上着を着ています。


《朗読》 《作詞》 谷川俊太郎

その人が歌うとき その声は遠くから来る


「その人が歌うとき」俊太郎さんは米良さんのことを指しているのでしょうか。 米良さんが登場、刈上げだった髪が少し伸びて、私の好きなスタイルに。衣装は、金色のベルト柄の黒の上下に、袖口と背中中央にゴールドをあしらったフードつきの羽織もの。下目使いに楽譜を覗き込み歌い始めます。


《恋のかくれんぼ》 作詞 谷川 俊太郎  作曲 武満 徹


  
《三月のうた》 堀川弘通監督映画「最後の審判」主題歌



《雲に向かって起つ》



《昨日のしみ》


ここで一旦、米良さんのみ退場

『あの~、曲と曲の間って、拍手しにくいですか~?』 と俊太郎さん。

そうなんです!前半4曲おわるまで誰も拍手しなかったのです。米良さんの余韻がおわるまで見守っていたら、皆さんタイミングを逸してしまいました。「そうか、やっぱり拍手してもいいんだ」その後は盛大な拍手がタイミングよく続きました。


《宿題》


《生きとし生けるものはみな》


《はくしゃくふじん》


謎解きのような唄です。何にもしたくないから「座った」これって何にもしないことにならないわ。はくしゃくふじんは「立った」だめだわこれも何にもしないことにならないわ。そんな困り果てたはくしゃくふじんになりきって、肩をくいくいそびやかし、お尻をぷりぷりくねらせて、最後にははくしゃくふじんになりきりのまま肩をくいくいそびやかし、お尻をぷりぷりくねらせて、退場していきました。

【休憩】


衣装は黒字に大きな赤い花の文様がならべられた羽織ものに着替えられました。

《見えないこども》 


《ぽつねん》

賢作さんはピアニカで奏でます。こんなの子供の楽器だと思っていたのは私だけ?哀愁のあるやさしい音色です。米良さんの歌う「ぽつねん」のおばあさんの中には、若いときのままの少女が入っている。体はいうことを聞いてくれないけれど、気持ちはまだまだ負けていない。でも、やっぱり独りぼっちは寂しいな。ふと弱音を吐くおばあさんに死神が元気付ける「まあだだよ~」


《明日ハ晴レカナ曇リカナ》


《小さな空》


《朗読》 谷川俊太郎

願い ある少女の詩より

私の願い 
死んでほしくありません 兵士には
死んでほしくありません 兵士の靴のしたのありにも

《朗読》 谷川俊太郎

平和

《死んだ男の残したものは》

昨日までず~っとCDで聴いていたこの歌を、目の前で聴きました。感動でふるえました。舞台だと感情表現がまたたっぷりでききほれました。「死んだ男の・・」のところは男の悲しみを。「死んだ女の・・」は子供を遺して逝く母を。「死んだ子供の・・」は人生の何たるかも知らず死んだ子供になって。「死んだ兵士の・・」では怒りのおお~きなテノールで。

《うたうだけ》


<アンコール>


《翼》


《3+3と3-3》


谷川さんがこれを作詞された経緯を話されましたが忘れました。でもこんな単純な歌詞の繰り返しも、米良さんならではの表現でコミカルに楽しいものに。


《鉄腕アトム》

鉄腕アトムも大人になりました。おおはしゃぎで遠い空からは飛んできません。「おや、あれはなあに?」目をこらしていると、優雅にしっとり、落ち着いた鉄腕アトムが飛んできます。困った事があったらいつでも僕を、じゃない私を呼んでください。おう揚にそれだけを言うと、しずかに去っていきました。


米良さんが新しい楽しみを見つけられたようなコンサートでした。米良さんも楽しめて、私たちも酔える。いそがしいコンサート活動の合間にこんな楽しみがあれば、歌う人生も楽しくなるでしょう。


米良美一コンサート | コメント(11) | トラックバック(0) | 2008/04/24 18:51
コメント
八ヶ岳、行きたかったんです。
本当に行こうと思いましたが・・・。
私も米良さんのCDでピアニカの魅力を発見しました。
娘たちのピアニカ、要らなくなったら処分・・・って思っていましたが、処分できなくなりました。(笑)
Ceciliaさん

>八ヶ岳、行きたかったんです

私もです。その頃はチケットのとりかたも知らなくて、のんびりしていて、買おうとしたらすでに完売で驚きました。ピアニカがあったらのんびり吹いてみたくなるでしょうね。たてぶえ(リコーダー)ならまだあるかもしれませんね。
レポありがとうございますm(__)m。

米良さんの表現力が最高に生かされるプログラムだったのでは?
と想像しています。
谷川俊太郎さんの詩のファンの方にとっても、賢作さんのピアノのファンの方にとっても最高に嬉しいコンサートだったでしょうね。行きたかった~!!

>拍手
歌い手の息遣いや間合いを感じて皆さん拍手を躊躇したのでしょうね。
それと、米良ワールドに入っちゃってたんでしょう。
谷川さんが言ってくれて拍手しやすくなって良かったですよね。
拍手しないからといって賞賛の気持ちがないわけでは決してないけれど、
演奏する側としては不安でしょうし、ずっとし~~んとしていたらさみしいですものね。

たしか去年、H多野さんがせんくらのブログに書いておられたと思うのですが、詩を書いた方の目の前で歌うことは歌手にとって本当に緊張することだそうで、H多野さんは緊張のあまり谷川さんの目の前で間違ってしまったそうです。
緊張感をも楽しめる米良さん。頼もしいですねv-10
谷川さんの詩はあまり知らないですが、「うそとほんと」や「うそ」という詩には、
学生の頃にとても衝撃を受けました。嘘つきだから~!?
LEOさん
>拍手
本当に笑ってしまいます。リハのときは、スタッフの方とかに観客になってもらって、皆さん普通に拍手してらしたのに、なんでかな~と谷川さん。どんな拍手がいいのか米良さんにきいてみましょう、とおっしゃいましたが、その後も歌の余韻に気おされて、聞かずじまいでした。

せんくらのブログはH多野さんと米良さんが同じ週に交代で書かれていましたね。そういえばそんな風に書かれてらしたですね。谷川さんはお名前だけは知っていましたが、失礼ながらまだご存命とは思っていませんでした(苦笑)去年テレビで谷川さんを拝見して「芋くって、ぷっ!」の詩が気に入りました。

うそとほんと
       谷川俊太郎

うそはほんとによく似てる
ほんとはうそによく似てる
うそとほんとは
双生児

うそはほんととよくまざる
ほんとはうそとよくまざる
うそとほんとは
化合物

うその中にうそを探すな
ほんとの中にうそを探せ
ほんとの中にほんとを探すな
うその中にほんとを探せ

LEOさんはうそつきなの?!私が上手にうそをつけるのは、ほんとのことを一つだけ入れるの。今までばれたことはありません。と、思うのは私だけ?だまされた振りしてるのかな~
わたしはうそつきなのかもしれませんが、
わたしのうそは、底が浅いのですぐにバレてしまいます(^^ゞ。
うそをつくならつき通せるうそをつかないといけませんね。
 
>「芋くって、ぷっ!」
???すごい題名ですね~。
これを詩にする谷川俊太郎さんの感性にもとても驚かされます。姉が学生時代に俊太郎さんのファンだったので(姉はわたしと違って文学少女でした。)、一度詩集を借りて読んでみようと思います。
LEOさん、ご参照ください。
「おならうた」
作: 谷川 俊太郎
絵: 飯野 和好
出版社: 絵本館
税込価格: 1,260
(本体価格:1,200)
発行日: 2006年06月
ISBN: 9784871101585

さぁ、子供達の大好きな「おなら」の絵本です。まるごと一冊「おなら」の絵本です。
谷川俊太郎「わらべうた」(集英社)に収録されている「おならうた」という詩に飯野和好さんが新作の絵を添えて出来上がったのがこの絵本です。

「いもくって ぶ」 「くりくって  ぼ」・・・期待を裏切らない内容でしょ?(おなら好きの子供に。)
それからずっと続いて・・・「りっぱに べ」あたりになると想像を超えてきています。

そこになんだか妙に迫力があり何か言いたげな飯野さんの絵が迫ってくるわけですから、大人はちょっと後ずさっちゃうかもね。
 で、結論は何とも元気で健康的な清々しい絵本です!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

のりぴーさん

>「くりくって、ぼ」
あら~そんな風に続くんですか~。
ほんとうに期待を裏切らない内容ですね~。
いや~思わず「ぷっ!」と吹き出しちゃうような、楽しい、面白い詩ですね~v-10
ますます谷川さんの色々な詩集や絵本を読んでみたくなりました。
米良さんのファンになって、わたしの狭~い世界が思わぬ方向にも広がってゆきそうです。
ご紹介ありがとうございましたm(__)m
白寿ホール、のりぴーさんのレポートで再体験。
実は・・・・
あの日、高熱で、ほとんど意識がなくて・・・
全てが夢の中!
でも、のりぴーさんのレポートを拝見したら、確かに
そうだったなぁって、だから意識がなかったわけでもないようです。
時々聞こえてきた武満まきさんと米良さん、谷川さんの
掛け合いが、八ヶ岳の時とそっくりそのままだわなどと言うところは聞こえていました。

拍手に関しては、またいづれ。
hikomaさん

まーっ、そうだったの?そんなこと微塵も感じさせないhikomaさんてすごい!今回は、「米良トーク」は殆ど無かったですよね。いくら考えても思い出せないもの。記憶が戻ったら、付け足ししてくださいね。

あの後、私たち3人だけになるまでロビーに残っていました。それから、かなり遅くまでお食事しながら「米良さん」の話を、楽しい宵でした。

え?
3人?

「ぽつねん」の時、歌い始める前に米良さん背中を見せたまま、まず襟首をモソモソッて掻いたでしょ、思わず“えぇ!”でしたが、あれが歌の始まりだったのですね。

歌い手はその歌に入るとき、私たちより先にその雰囲気を作り出さなければならない、と思うと、拍手って重要な役割を担っているのではないかと思います。

もう少し元気になったらまた「拍手」に関して書かせてね。





>3人
お帰り~猫さんと名古屋からのFANの方です。長野パラリンピックのときに、米良さんのアベマリアが2曲歌われて「本当にきれいな声だったのよ」とおっしゃって羨ましかったです。私もお聴きしたかったな~e-263

>まず襟首をモソモソッ
見落としました、おしい。

お体、心身ともにお大事に・・
「拍手」について・・待っています。

管理者のみに表示
« 続・hakuju | HOME | 記念日 »

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。