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天湖・上下

大文字本なのでさくさく読了しました。
少々長いですがよろしければお読みくださいね。


盆の十六夜、仏送りの晩。九州山地の奥深いダム湖を、一人の青年が訪れた。祖父の骨灰 を、三十年前湖底に沈んだ故郷・天底村へ撤くため、東京から来たのだ。そこでめぐり 逢った人びとと、ある巫女の死、そして歌が、彼にもたらしたものとは―。 ...
(Amazonより)




昔、お通夜で人が集まったときに、小さかった娘が、『この人私のヒイオジイチャンなんだって!』、とうれしそうに手を引いてきました。わけがあって疎遠になってた人でしたが。

親戚のおじさんおばさんに囲まれて私の子供の時分の話とか、あんたのお母さんの子供のころはこうだったとか、そんな話に囲まれているとホッとします。私の中に気がつかなくても彼らと共有するふるさとがあるからでしょう!彼らの遠いふるさとの原風景は言葉を交し合うことによっていつでも立ち帰ることができるところです。

この物語の、今ではダムの底の村も、かつてそこに住んでいた人々が存在することによって、いつでも甦ることができるんです。圧巻は、出雲阿国のような諸国を旅する巫女の末裔かとも思われる母娘の唄と舞。その場に立ち会うかつての村の住人たちの目の前に鮮やかに甦る昔のままの姿の「天底村」

この村にはいたるところに神や精霊がおり、川には主がいました。それらを冒してはならないわけと守り方とが生活の中で伝えられてきたわけです。ただそれだけの物語ですが、人間の暮らしというものを見直す気持ちになる本でした。






読書 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/31 08:06
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